ムラックスのあゆみ ~創業100年を振り返る~

 

 

 

 

 

2022年、当社は創業100周年を迎えました。
これも今までご贔屓にしてくださったお客様のおかげでございます。
誠にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

今回、お客様に当社の100年の歴史をご紹介しようと思い、昔の写真は残っていないものかと物置を調べてみたところ、思った以上に多数の写真が見つかりました。せっかくなので、このページでは見つかった写真を掲載しながら当社の歴史をご案内致します。

創業から戦前まで

当社は創業者:村松米吉が浜松市東田町(現在の浜松市中区中央)にて1922年に創業しました。出身は静岡県周智郡森町。農家の息子でしたが、長男ではなかったため、手に職をつけて生きていくために、浜松に出てきたようです。

創業時は「村松銅工店」という名前だったとか。社名は何度か変えたようですが、当時のことを正確に知る者は既におらず、最初の社名は定かではありません。創業の翌年の1923年には関東大震災が発生、その後の1930年代は世界恐慌、それに続く第二次世界大戦という時代。まさに激動の時代であり、経営も大変苦しく難しい時代だったことと思います。

写真は創業者:村松米吉の晩年の写真です。残念ながら、さすがに戦前の写真はありませんでした

戦時中

戦時中は軍需品の生産をしていたそうで、板金加工で兵士の食料となるカンパンを入れる金属容器を作っていたそうです。隣町にはカンパンで有名な三立製菓さんがあったので、三立製菓さんのカンパンを入れていたのかな?と想像しております。ちなみに三立製菓さんは戦時中からカンパンを作り始めたそうです。村松米吉は製作および女工さんたちの指導を、2代目の村松辰次は南方へ出征しました。

戦時中の浜松は航空機関係の軍施設、工場が多かったことなどが理由で、空襲や海からの艦砲射撃などにより全国の中小都市の中でも群を抜いて被害が大きかったそうです。中心市街地は一面焼け野原状態となり、当社も戦争により大きなダメージを受けました。

写真は戦後に建てられた弊社社屋(写真中央)。当時は住居兼工場でした。

戦後~高度経済成長期

戦後は建築用金物の製作および取付け工事を生業としておりました。袋井の油山寺の三重塔(国指定重要文化財)の銅葺き屋根の葺き替え工事をやったことがあるなど、様々な実績があったようです。

興味深いエピソードもありました。
戦後、浜松ではオートバイの開発・製造が盛んになりました。当社にも当時、近所でオートバイの開発を行っていた本田宗一郎氏から燃料タンクの製作依頼があり、試作を重ねていた時期があったそうです。当時試作した燃料タンクが家の屋根裏にずっと置いてあったらしく、ぜひ見てみたいものでした。

写真はバイクにまたがる村松米吉。1950年代(?)だと思われます。

株式会社化と和田工場への移転

1966年(昭和41年)「㈱村松板金工作所」を設立。
この時もまだ東田町の住居兼工場で営業しておりました。

この頃には建築金物を主とした製造業務に事業を集中することとし、今に至る弊社の事業の姿が固まりました。

写真は株式会社化した当時の村松米吉。

高度成長の波に乗り、順調に事業を拡大していきました。

1969年(昭和44年)、手狭になった工場から移転し、現在の浜松市東区和田町へ新工場を設立します。

この工場では新たに溶接も始めました。

写真は和田工場(1975年前後)

新社名「ムラックス」への変更と浜松市三新町への移転

 

 

 

 

 

 

 

1992年(平成4年)社名を「ムラックス」へ変更しました。
”MURAX”という社名には、金属加工技術をベースに、あらゆる分野に可能性の翼を広げていきたいという願いが込められています。

1995年(平成7年)、バブルの好景気に旺盛な建築需要が伴い、工場が再び手狭になったため、浜松市三新町の三新工業団地に移転しました。

写真は三新工業団地の設立当時に全景写真を空から撮影したものです。当社はちょうど真ん中あたりの四角形の建物になります。

現在~次の100年へ向けて

三新町へ移転してから、早くも28年を迎えました。

この28年の間には戦争や当社が壊滅的な被害を受けるような大災害こそなかったものの、日本経済の長期低迷、平成不況、リーマンショックやコロナショックをはじめとした経済危機に襲われ、中小企業にとっては大変厳しい時期でした。

当社にとっても、この約30年は1つ1つの問題を乗り越え、厳しい状況に耐え忍ぶ、そんな時期だったのかなと、振り返るとそのように感じます。

ようやくコロナ禍が終息しましたが、引き続きウクライナ危機、世界的なインフレ、そして日本もインフレ傾向と、まだしばらく難しい時期が続きそうです。
しかし、今までの約30年とは何か違う、これまでの常識が通じないような、時代の転換点を迎えたような、そんな漠然とした期待と不安の入り交じる何かを感じます。

何れにせよ、これまでの停滞を払拭するような、日本経済の雰囲気が明るくなっていくような時代になって欲しいと、希望を抱かずにはおれません。その実現のためにも、当社は、お客様や社員に対して希望溢れる未来を示すことが責務であると日々感じながら、これからの時代に挑んて参りたいと思います。

フォトギャラリー「発掘した昔の写真」

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